ESSAY
2000年に立ち上げた旧公式サイトの日記を移転しました。今後の更新は、特別に残しておきたい思いがあった時に書くかも?
2006年4月
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<つれづれ>2006年04月21日
昼型にしたくて昨日は早寝…と言っても、朝方3時頃就寝。目が覚めると天気が良いのでぶらぶら散歩。季節は確実に変わっています。
陽射しが強くて、思わず目を細めてしまう ツツジが鮮やか
ハナミズキの花は幾百ものモンシロチョウが枝にとまっているようで、満開のそれを観るたびに、いっせいに花が飛び立つ幻を見るような気持ちになります。
青空に映えるハナミズキ 真下に立てば花の天蓋 空に向かって飛び立つような… 足元ではハナニラが満開
散歩のおかげで爽快な気持ちになって、起きる前に観た不思議な夢も、別に悪い夢じゃないよね…と考える。でも、すごくヘンな夢なんだ。ヨモがいるのに白いウサギを飼う事になって、しかも子供のウサギの筈なのに、妙に大人びている。ヨモへの挨拶もきちんとすませて認められたりもする。さらに叔母が出てきて「ウサギは1匹じゃ可哀相だから、もう1匹飼った方が良いわよ」とアドバイスされるのでした。訳がわかりません。でも真っ白なウサギの真っ赤な眼が可愛かった。私の見る夢はいつも総天然色です。これって普通ですよね。
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<「立喰師列伝」>2006年04月12日
先日、「立喰師列伝」の映画製作打ち上げに行ってきました。前にも日記でちょこっと書きましたが、実はほんのちょっと出演していたからです。会場には月見そばの形のケーキも用意され、和やかな雰囲気。主な出演者には友人も多く、私もたくさんの古くからの知り合いにお会い出来てとても楽しかったです。
(2005*05の日記に撮影中のスナップを加えました。プレス発表の様子は2005*08の日記にて)
月見そばの形のケーキ そばはマロンで表現
押井監督は会場入りするなり、御寿司に手を伸ばしていました。おいおい、乾杯前だぞ…と思いましたが、当日は大阪での舞台挨拶から戻ってきたばかりでお腹がぺこぺこだったようです。私も実はジュエリーカレッジからの帰りでお腹が空いていたのですが、ここで見ていたら食べたくなっちゃうよと思って、その場を離れ、飲み物をいただいていました。空きっ腹にワインを飲んで、乾杯までにお酒がまわってしまいました。映画のメイキング他、試写会では見られなかった映像の上映、出演者、スタッフそれぞれの挨拶、楽しい打ち上げでした。
壇上に並ぶ出演者 押井監督と哭きの犬丸こと石川プロデューサー
兵藤まこさん、映画でも実際にお会いしても綺麗な方です。女優さんはお肌が違います。全編に登場する品田徳満こと品田冬樹さんは、今のままの姿から老いぼれていく様子をメイクを変えながら、なんと1日で撮影されたそうです。品田さんの携帯にはその変化の画像が記録されていました。舞台での挨拶では中辛のサブこと河森正治さんが、インドに行った時、普通は英語で話しかけられるところヒンズー語で話しかけられたエピソードを披露、役作りの必要がまったくなかったそうです。1次会の終わり頃、ハンバーガーの哲こと川井憲次さん登場。牛丼の牛五郎と共有した鼻輪がちゃんと消毒してあったかを、ひどく気にされていました。CGで付けてくれれば良かったのに、との意見に押井監督「現場で出来る事は全部現場でやるのっ。鼻輪はちゃんとアルコールで消毒してあるってば。」とおっしゃいます。
当日の会場で押井監督のサイン 2次会にて押井監督・兵藤さん・川井さん
出演者やスタッフは動員を増やす事も大事な仕事のようです。店長神山こと神山健治さんは、いつも自分の監督作品は見に来てくれない両親が、出演作品となると「絶対観に行く」のだそうで、私も甥を連れて劇場に見に行こうかな。
えーと、私の出番はほんのちょっとです。ナレーションで「たこ焼きのめぐみ」と聞こえたら画面下からスライドして通り過ぎて行きます。撮影の時はとてもたくさんシャッターを切られたけど、出番はここだけ。でもちゃんとメイクさんが付いて、こんな所まで…と思うほど綺麗にお化粧してもらいました。普段メイクはいいかげんな私には珍しいことなので、その時のデータを頂戴ね、と監督にお願い。CD-ROMに焼かなければならないほどの量があるようですが、後で送っていただけるとの事。ちゃんと覚えていてくださるかしら? -
<桜色>2006年04月08日
展覧会の準備に意識は向きつつも、仕事も頭から離れない。展覧会の準備にしても、絵とジュエリー両方で新作を出したい、色々な事をいっぺんに進めていこうとすると、結局どれも終わらない事になります。と言う訳で、結局はその時一番切迫したものから立ち向かう事になるのですが、本当は、もっとゆったりした気持ちで作品と向き合いたいものです。 並行して構想する事が多くて、手を付けては放り出した途中までの作品が部屋を埋めて、ちっとも片付かない様子は、まるで私の頭の中そのものです。突然に家に立ち寄られた私の絵の先生は「良い、良い。芸術的な散らかり方だ。」と誉め言葉ともつかない感想を漏らされました。
そんな中で、ようやく展覧会の案内状に使える絵とジュエリーが揃って、今回一緒に展覧会をする妹に案内状のデザインをお願い出来ました。ジュエリーの大物も創り、販売用の新作もじわじわと進み、描き下ろしのイラストも方向性が固まってきています。いつもの事ながら、どれだけ、どこまで出来るかは、直前にならないとわかりませんが「私らしさ」について考え、さらに掘り下げていこうと思っています。
水面下で動く絵の仕事もそろそろ形を見せなければならない時期になり、その真っ直中の先週末、誕生日の翌日にぶらりと近所に散歩に出ました。
甘いピンクのしだれ桜 民家の庭の桜、何桜? ソメイヨシノ ソメイヨシノの途中から花芽 白くきりりとした桜 近所の桜
私の住んでいるあたりは桜の花の名所も近く、とてものどかな場所です。前日の天気予報で翌日の季候が良い事を知って、この切羽詰まった中でも30分ぐらいの息抜きは許されるだろうと、昼過ぎにカメラを持ってふらりと外へ。住宅街の花見は青いビニールシートも酒の匂いもなく、赤ん坊を連れた若い夫婦や、熟年の夫婦など、家族連れが、ただいつもよりたくさん歩いていて、時々立ち止まっては写真を撮るような静かな花見です。もうとうに亡くなったワンコをつれて、桜づたいにどこまでも歩いた春を想い出しながら、私も目に付いた桜を撮って歩きました。ソメイヨシノだけではなく、とりどりの桜の美しさに、どの色を桜色と呼べばいいのだろうと、思わず考えてしまいます。しだれ桜の可愛いピンク、薄紫の春の空にぼうっと映えるソメイヨシノ、葉も一緒に出始めている白い桜のすがすがしさ…ほんの30分と思って歩いていたら、思いがけず遠くまで来てしまい、別ルートを探りながら家に帰ると1時間半たっていました。
家に帰ると待っていたニャンコに催促されて餌を用意。食べ終わると私のそばにうずくまった、その鼻の桜色が、私にとって心和む"はなみ"の締めくくりになりました。
ちゃんと撮らせてもらえません
2006年4月
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