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<Salon del MANGA-La Farga de L'Hospitalet-報告> Date : 2001.11.22

■5日目(10月28日【日】)

‥‥と言うわけで、ベッドの上で気がついたときには、部屋の明かりはつけっぱなし、髪も洗いっぱなし。まだ、外は真っ暗の6時15分、寝ぐせのついた髪の毛をハンドドライヤーで直してから、昨日の日記をつける。こうやって書いておかないと、ちょっと後になると、盛り沢山の事柄が時系列を無視して踊りだし、さっぱりまとまらなくなってしまう。思い出しつつ書いて1時間半もかかってしまう。

それでも、まだ起きるには早い。体力の温存のために、もう一度、イヤホンをつけてベッドに横になる。リラックスしたのか、あっという間に意識が薄れ、気がついたときには起床時間。今日は集合ばっちりだったらしく、9時半ちょうどに i-melon さんから、他の全員揃っていると電話がある。

朝食後、布川社長と本間さんは観光、残り3人はタクシーで会場へ。ここで、いつものお迎えの7人乗りワゴンタクシーのドライバーのホセから衝撃的な事実を知らされることになる。なんと、昨日でサマータイムが終わり、時計が1時間遅くなるというのだ。えーっと、つまり、今何時なの?で、何時に会場に行けばいいの??でも、それって本当???じゃあ、なんでホセは迎えに来てくれたの????日本人の頭の中にはいくつもの「?」が浮かんで大混乱。とりあえず、会場に向かうことにする。事情に疎い日本人はきっと間違えているはず、と気を利かせてくれたホセが「1時間早く」迎えに来てくれたことは、会場についてわかる。

会場は人気も少なくがらーんとしている。ごった返しているときにはとれないブースの写真を撮って歩く。台湾からのディーラーは私の画集を2種類(「MADOKA」と「Misty Orb」)仕入れていて、サイン会の時にはたくさんの人が、ここの袋を持って列に並んでいた。さすがに、商売上手と感心。


↑開場前のJonuMEDIAのブース

画集が売られていたブース ↑

まだまだあまった時間で会場近辺の散歩をする。日曜日でも雑誌スタンドは開いている。店頭に「jonu MEDIA」を見つけて写真を撮らせて欲しいと頼むが、あっさり断られる。なんでやねん!近所の公園で坐っていると、そこが犬の散歩銀座であることがわかる。あちこちから犬を連れた人が往来し、社交する。公園は犬の散歩は禁止の立て札があったが、どうやら「特別に禁止」されているわけではないらしく、どこもかしこも大きい犬、小さい犬が走り回る。久々のフリータイムにリフレッシュして会場に戻る。


(スペインでは「禁止」=まあいいだろという感じで、「特別に禁止」=やってはダメなことだそうです。実際に、路上駐車は「禁止」なのですが、道路には隙間も無いほどの駐車の嵐、二重駐車もビシバシと止まっていて、「特別に禁止」な消防署や病院などの前だけが空いているのです。スペインでは「駐車場」は見かけませんでした。この犬の散歩禁止も同じことで、特別に禁止されていないければいいのだそうです。)

会場に戻ってインタビュー2件、すでに記憶曖昧。サイン会にも来た人がインタビューにもやってくる不思議。日本では考えられないことだ。続いて、私のQ&Aもある上映会出席。まずは、こちらの声優によるアフレコ実演、これがなかなか上手。(…って、プロに失礼なんですが)本来、日本語で話されている口パクに、スペイン語のセリフがぴったりあっていく現場は見ていても楽しい。
そして私の出番。一夜漬けしてきたカスティーリャ語でご挨拶。
Hola! こんにちは!
Encantada. はじめまして。
Yo soy TAKADA Akemi. タカダアケミです。
Me llamo Akemi. アケミと呼んでね。
会場では、この時が一番ウケました。この後「これしかスペイン語は話せ ません」と言ったけど、本当はもうちょっと知ってる。でも、このイベント 会場で「ワインはとても安い」とか「もうすぐ渋谷に着きます」とか、 大昔にNHKのスペイン語講座を聞きかじった丸暗記のセリフを言っても 意味がないもんねっ! 私へのQ&A、本来笑ってもらえるかな?というところにも真剣な会場の様子、もうちょっと話したいことも複雑になりすぎる内容は断念して、思ったよりあっさりと終わる。こちらにも、外国の聴衆の前で通訳を通してしゃべるトレーニングも必要なのかも知れない。続いて作品上映、「ファンシーララ」「うる星やつら」「オレンジ☆ロード」。ララの変身の呪文をスペイン語で聴くのは、ちょっとシュール。でも、いい感じ。


昼食は布川社長、本間さんも合流して、コンベンション主催者の人たちとアンダルシア料理の店へ。ホタルイカのフライ、マテ貝など海の幸の料理。疲れ気味の日本人一行、後のスケジュールの都合もあり、たぶんスペイン人にとっては前菜までしか食べられずに、デザートで締めて会場に戻る。午後は2回目のサイン会を控えており、時間通りの進行を気にする日本人は、実際、ゆっくりやってくる料理に気が気ではなかったということもあった。

食事から帰ると、ホンの少しの空き時間を狙ったかのように、スケジュールに入っていなかったTV取材が舞い込んでくる。  ↓陽気なリポーターさん

昨日からサイン会の間だけ店を開き、持参したぴえろのグッズを売っていたのだが、飯島さんに聞けば、ブースの場所が悪かったこともあり、まだたくさん残っているという。それも道理、持っていったポスターやグッズの絵は、会場で売られている海賊版の雑誌にピンナップとして掲載されているものだった。こうして、私たちは海賊版の被害を身近に感じることになる。すでに朝10時から人が 並びサイン会の整理券はなくなってしまっていたが、持ってきたものを、そのまま持って帰るのもなぁと思い、ぴえろのグッズを買った人にはグッズに整理券無しでサインすることにした。それにしても、こちらのイベントで売られている「オレンジ☆ロード」の特集号、私のスペイン訪問をもちろん知ってのことだろうが80%は私の記事で埋められている。昔、香港でサイン会をした時、たくさんのファンが持ってきた台湾で出版された海賊版の「オレンジ☆ロード」の画集までがアイテム紹介されているのにはさすがに苦笑した。

←会場にはこういった小さなブースがところせましと並び、海賊版も正規版も入り乱れて販売されている。

次のスケジュールも埋まっていて、しかもサイン会の時間は1時間しか取っておらず、整理券無しのグッズへのサインもすることにしたのだから、それからのサイン会はもうとんでもないあわただしさだった。整理券の人たちが終わり、グッズ購入者の列が続く。描いても描いても終わらない。時間は大幅オーバーして終了する。サイン会には整理券が不可欠、私にも、来てくれた人のためにも。半分流れ作業のようにサイン会を終えて痛感した。。。

↑最初はきちんと並んでいたのに ↑後半はもう列などなく、大混乱!!

控え室に戻り、スタジオぴえろに続きラジオのインタビューを受ける。何回も聞かれた質問にも、これが最後とていねいに答えるようにする。終わったときには、インタビューに来た人と一緒に思わず万歳!無事終了!!

布川社長はさらに「jonu MEDIA」から出されるDVDの特典映像、見所紹介のための取材を受けている。

3日間のイベントも、残すところ後30分。持ってきた複製画を再び梱包し、持ってきた時のように手荷物で持って帰ることにする。i-melon さんと飯島さんが、再び汗を流す。しばらくして会場に見に行ったときには、ほぼ持ってきたときのサイズの荷物にパッケージされていた。ここまでサイズを小さくするのは大変なことで、往きの梱包は何度もやり直し、これで5回目の荷造りだという。どうもお疲れ様でした。この時も、気がついた周りのファンに、一緒の写真を頼まれる。‥‥そしてついに、案外に恥ずかしがりやのスペインのファンには珍しく、後ろから両手を添えてきた。「おっ、きたな!」と思ったけれども、ガバッとはこず、そおーーっと寄せてきた手は緊張にぶるぶる震えていた。

控え室でタクシーを待つこと1時間。のんびりしている私でも、さすがにちょっと待ちくたびれた。でも、その間「jonu MEDIA」のスタッフのために色紙にサインして、それなりに有意義な時間だった。

ホテルに戻ってから、10/26に行きそびれた美味しい生ハムのある店に、日本からの一行と筒井さん計6人が連れだって行くが、なんと日曜日の夜だというのに閉まっていた。周りの店も10時になると片付け始めている。

結局、3回目になるホテルの前の中華料理の店に行く。ここはいつも活気があって、香りの良いおしぼりがあり、日本人にはありがたい。メニューの微妙に怪しい日本語訳、「おいしい鍋」「蟻が攀じ登る木」「幸福な家族」「たくさん物入りの鍋」などに大ウケしながら、結局まともな感じのものを注文する。カレー風味のチャーハンは、ホッとする味だった。カレーって和食だなぁと、つくづく思う。

なんだか、もうすべて出し切った感じで、さすがに翌朝起きる自信がない。明日はお楽しみの観光なのだが余力が残っているのだろうか。i-melon さんにモーニングコールを頼み、お風呂に入って、うとうとしながら日記をつけて眠りに落ちていく。

6日目はもう少しお待ちくださいね。


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