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<Salon del MANGA-La Farga de L'Hospitalet-報告> Date : 2001.11.07

■2日目(10月25日【木】)

疲れているのに何故かしょっちゅう目が覚める。朝の5時、真っ暗。バルセロナの朝は遅い。7時半はまだ暗く、8時になってようやく明るくなる。無理にもう一回寝て8時45分あわてて起床。

すぐにも出発できる格好で朝食に行くと、皆至って軽装。
朝食バイキングで名物の生ハムを取る。美味しい。朝からグラスに半分だけスペイン上陸記念に赤ワインを試飲。ケーキは甘すぎるが、タルトはちょうど良い甘さ。

←オレンジの上にあるのが名物の生ハム

10時40分、そろって迎えのホセ・ルイスや通訳の筒井さんと一緒にS.A.V.に向かう。上のオフィスを案内され1周。ポケモン、人狼などおなじみのタイトルが見える。半地下の1階は店舗と、以外に奥深い倉庫。大変な量のビデオにびっくり。ダビング工場やパッケージもここでこなしているらしい。上の部屋では早速、ぴえろスタッフと先方の社長も交えてざっくばらんな話。日本のアニメを直接取り引きで輸入したいという熱意が伝わってくる。


S.A.Vの前にて
左から飯島さん、高田先生、布川社長、通訳の筒井さん

S.A.Vのオフィス内

ホセ・ルイスはとても日本のアニメに詳しいのだと筒井さんが言う。S.A.V.ではアニメ雑誌「jonuMEDIA(ホヌメディア)」を創刊し1号が出て、2号目ももうすぐ出る頃らしい。雑誌にはビデオが付いて一緒にパッケージされた形で、雑誌スタンドに配本されるという。
ホセ・ルイスのデスク→

スペインでは観たことのないアニメは売れないので、雑誌に1巻目を付けて売り、2巻目から買ってもらおうと言う作戦。パッケージが大きいので雑誌スタンドから文句も出たそうだ。ヨーロッパでは雑誌スタンドは街のあちこちにあり、ハードカバーの本屋さんとは棲み分けがされている。
←「jonuMEDIA」のパッケージ

昼食までの間、モンジュイックの丘にあるミロ美術館へ案内される。筒井さんは少年時代に倉敷の美術館で観たミロが忘れられず、バルセロナまでやってきてそのまま住みついてしまってもう13年になるという。ストロボはいけないが、館内は撮影自由で、屋上からはバルセロナ市街が一望できる明るい美術館。
若い頃の作品、キュビズム有り、セザンヌ風有り、なんだかマチス?の習作が並ぶ。自分の作風を確立した時代、円熟期、枯淡の境地の達した作品と、充実した展示内容。お気に入りの作品と写真を撮ったりできて楽しい。この明るさは、ミロの作家としての資質に追うところが大きいと感じた。

天気も良く気持ちがいい。インターネットで調べてあった天気とはずいぶん温度差を感じる。今年は、まだ雨が降らず、なんと例年より10度も温かいという事。日中は半袖のTシャツで充分なくらいだ。持ってきた服を頭で検索し、ちょっと溜息。

1階のグッズショップでは早速お買いもの。お土産にアートグッズを買う。ミロの扇子、こちらの相場で言えばずいぶん高いのだけれど、コルクの箱入りの布貼りの素敵なものだ。ミロの絵付き時計、マグカップ、6色鉛筆サイン入り、お土産コーナーも明るい雰囲気で楽しい。

昼食は港に向かい海辺のシーフードレストラン。1日5食のスペイン人にはすでに3食目で、しかも1日のうちのメインの料理が昼食でたっぷり2時間かけるという。時刻は午後2時半。ヨットハーバー沿いの素敵なお店。
S.A.V.の社長以下スタッフと向かい合っての会食だが、雰囲気が柔らかく、暖かい空気が伝わってくる。

レストラン入口

すっかりくつろいで、前菜。生ハムはホテルのより塩気が薄く美味しい。アンチョビも柔らかい味。どちらもお土産に買っていこうと思う。
牡蛎は日本と種類が違い、殻が薄く丸い形のもの。ツルツル入る。日本のものよりこんもりした形のゆでたアサリ、マテ貝、ホタルイカのフライ、締めくくりはシーフード満載のパエリア。魚介のだしが利いていてとても美味しい。 だが、もう満腹。

←パエリアの焼き加減を見せにきた店員さん

でも、食後にレモンとシャンペンのシャーベット、さらにほんとうなら食後、オンザロックと葉巻がフルコースらしい。葉巻は吸っていないと消えてしまうので、吸っている間は仕事にならないそうだ。長さによって1時間もの、2時間ものがあるという。私はそのかわりに桃のリキュール。 優雅な昼食はたっぷり2時間かけて終わった。
葉巻を手にしたS.A.V社長のホセ・エスコラさん↑

腹ごなしに海辺の散歩。空はあくまで晴れわたり海では泳いでいる人もいるほどの暖かさ。バルセロナはスペインでも一番豊かな都市だと聞くが、それを実感するような美しい港だった。


見上げた空に飛行機雲

港での高田先生

堤防から見渡す海

いったんホテルに戻り、上着とお土産物などの荷物を置き、社長と本間さんと別れ、飯島さん、i-melonさんと私の3人は、明日からの会場に案内される。車で15分程の隣町Hospitalet に向かう。

着いてみると、夜7時をまわっているというのに、うううっ、「jonu MEDIA」のブースの設営がまだ終わっていない。人のいない会場は、まだがらんとした印象。しばらく見ていてもあまり進んでいる気配がないので、自分たちが手を出すことになる。3人で額の入った大きな箱を開けて、額から絵をだし、展示スペースに順番を決めて並べてみる。

額の裏にはテグスを付けてもらって高さを揃えてつるのだが、このテグスを結ぶのがなかなかスペインの人には難しいらしい。もしかして、日本人の方が器用?と思いながら率先して作業。気が付けば、何故か通訳の筒井さんまで設営をしている。

明日のスケジュールを確認すると、プレスカンファレンスが無くなった代わりに個別に3日間にわたって13件のインタビューが入っているという。とりあえず、明日7件。インタビューの時間を移動してもらい、昼に自由時間を作ってもらう。

夕食にフラメンコを見せてもらえるというので、設営は終わっていなかったが、会場を後にし、ホテルに戻る。再集合は25分後。寝てしまうとやばいと思い、起きたまま日記をつける。時間ぴったりにロビーに行くが、皆なかなか揃わない。社長と私がしばらく待っていると飯島さんが登場。部屋でちょっとの間、眠りに落ちてしまっていたという。本間さんとi-melonさんは熟睡していて、飯島さんが起こしに行くまで気が付かなかった。日本では1日に2食しか食べない私のお腹には、昼に食べた豪華なコースがまだ残っている。

フラメンコの店、タブラオの入口にはダンサーの写真が並んでいる。ひときわ目を引く美人のダンサーのキメポーズがある。地下におりていくと、すでに舞台上は大熱演。コース料理付きの店だったが、とても食べるどころではない。
ダンサーは5人編成。まるで家族の様に見える。父、母、息子、いとこ、彼女、といった風情。
入れ代わり立ち代わり衣装を替えて舞台に上がる。ついつい美人の彼女の写真を多く撮ってしまうが、パパの足を縛っての3倍速貧乏揺すりステップはすごかった。 その合間に1皿目パテ、2皿目エビ、3皿目はステーキ、デザートはアイスクリーム。幕の内弁当のように忙しい。
ひとしきり終わると、今度はお客さんを舞台に上げて踊っているところを写真に撮る。後日、ホテルに届くという。
小さな頃に日本舞踊を習い挫折した経験を持つ私は、次々に引っぱり出される観客の中で小さくなっていた。とうとう私のところにも来てしまったが、ここで出てしまったら一生の不覚になると思い、何とか断る。
私たちの一行からは本間さんとi-melonさんがまな板の上で旅の思い出づくりをした。それもまた良し。

実際のところはフラメンコと闘牛は南スペインのほうのもので、バルセロナのあるカタルーニャ地方の人はどちらもあまり好まないと言う話だった。客席もアメリカ人、韓国人などの観光客の団体が多かったのも事実。日本はスペインに次ぐフラメンコ大国だとも言われているようだ。「本国に次ぐ」人気を誇る輸入文化が日本には結構多い。


ホテルに戻るともう12時半になっていたので、入浴は朝にして寝る。今日も盛りだくさんの1日だった。


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