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■ESSAY :March 2000

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高田明美の「気まぐれ更新日記」です。
不定期更新ですので、こまめにチェックしてくださいね。

なお、スタジオぴえろホームページ内の 「Atelier TAKADA」でも 主にぴえろ関連の話題で日記を連載しておりますので、あわせてお楽しみ下さい。

<肉球>Date: 2006.10.20

 すあま、羽二重餅、ぎゅうひは薄甘くて柔らかい。

 私の頭の中で、同じところに分類されるのは南の島のヤモリとヨモの肉球。つまめばやんわり、なめても甘くはないんだけれど、イメージはピンク、そしてスウィート。
肉球懐かしいなぁ…
ふぅ‥‥

 去る10月15日、三鷹の深大寺の動物霊園でごく内輪の人に集まってもらい、立合会葬を済ませました。お迎えの車は、小さいけれどちゃんと霊柩車でびっくりしました。余りに立派な後部の祭壇に、思わず美しく配置し写真を撮りました。その後、ここには荷物を置いて、火葬場まで座席でだっこして移動しました。途中、ヨモを拾ってきた当時住んでいたマンションのそばを通り、とても懐かしかったです。ちんまりと小さくて、ノミだらけで、黄色く汚れて、風邪引きで、目やにだらけで、人間不信で、栄養不良のために前脚の骨は曲がり、ちゃんと声も出ない貧相な仔猫で、捨てられた時に入っていた段ボールと一緒にマンションにやって来ました。思えば猫らしく成長したものです。

 ヨモは内輪の人たちが見守る中、密封された保存袋ごと布のポシェットにくるまれ、メッセージやお花、封を切って中身を出した猫節と一緒に火葬され、午後3時過ぎに一筋の白い煙になって天に昇りました。1時間ほど待って皆でお骨上げし、白い骨壺におさめました。火葬場のスタッフの方が錦のカバーをかぶせ、それは丁寧に白い風呂敷にくるんで下さったので、ほどくのがもったいなくて、そのままにしてあります。お世話になっていた病院で紹介してもらったのが深大寺で、菩提寺と言う訳ではありませんが、美しい環境で良いお葬式ができました。お骨を収める慰霊塔もあったのですが、やはりそばに置きたくて家に連れてかえりました。生きている時、神経質なヨモは、パタパタ動くイネを好きじゃなかったみたいですが、これからは仲良く私の事を待っていてもらいたいと思って、2匹のお骨を並べてお線香を上げました。
霊柩車!?
あの世では仲良くしてね。(左.ヨモ-右.イネ)

 10月6日に大往生(?)してから、もう半月。時間が立つのはあまりにも早くてびっくりする。気持ちを切り替えて仕事を…と思っても、ついつい会葬御礼の葉書を出したり、昼寝したり、長湯に入ったり、整体に通ったり、鍋をつついたりと、心と身体の癒しの方に向いてしまう。5週間の介護生活でジワジワとしか出来なかった仕事もどっさりと溜まっているし、更に来年の1月の個展まで気がつけば3ヶ月しかない。お正月休みも挟んで、有効に使えるのは2ヶ月半!先に延ばした時は、これで大丈夫だと思ったのに、やばいやばいぞっ!

 心を鎮めるようにシルバーバングルを削りだしていたのは、思えば平穏な日々だったのか?あぁ、きっちりお仕事じゃなくて、ダラダラお絵描きしたいなぁ。 思い出に浸ったりポロポロ泣いたりしながら、なんだかゆっくり暮らしていたのに、無理にでもシフトチェンジしなくちゃいけなくなりそう。

 BBSでのメッセージやメールでヨモへ暖かいお言葉をいただいた方々にお礼の葉書を出し終えて、いよいよヨモにしてやれることもなくなりました。どうやら逃避の季節は終わりにしなくてはなりません。


心の中でヨモのことを思っていてくださった皆様、
上の画像をクリックして会葬御礼のメッセージをご覧下さい。



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