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■ESSAY :March 2000

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高田明美の「気まぐれ更新日記」です。
不定期更新ですので、こまめにチェックしてくださいね。

なお、スタジオぴえろホームページ内の 「Atelier TAKADA」でも 主にぴえろ関連の話題で日記を連載しておりますので、あわせてお楽しみ下さい。

<今年は新人Date: 2005.07.29

 1枚の絵に1ヶ月半かけて描く事はあまり無い…というか油絵以外では考えられない位の長さ。5月にジュエリーデザインコンテスト新人部門のデザイン画による1次審査を通って、実際に制作した作品を提出することになった。デザインの締切2週間前、FAIRYでの2人展の直前に、自分にも応募資格がある事を知り、会期中に描いて提出。もちろん、絵を描く事、デザインをする事はプロだから、あわただしい中、何とか間に合わせて提出。程なく1次通過の嬉しい知らせを受け取った。デザイン画にかけた時間、半日で3枚…だもんだから、思わず実際に造るのも、わりに簡単に考えていたのだ、今にして思えば。

 大きな赤いセンターストーンを造るところから、それは始まった。大きさや色から、素材にガラスの2枚重ねを選択。木で形を削りだし、シリコンで型取り、結局、耐火石膏のメス型に電気炉で焼いてガラスを落とし込むことで完成。この作業が2週間。それをのせる石座をハードワックス、胸を覆う程大きなパーツは、粘土で造った原型にドライヤーで暖めて添わせたシートワックスで造る。ワックスで造ったパーツは工房で鋳造してもらい、銀で仕上がってきたものをロー付けで組んでいく。肩にまわすアームは地金を直に削り、背中につけた翼は革に銀のパーツを付けたもの。カチューシャタイプのヘッドドレスと同じテイストのイヤリングもセットにした、私にとってはティアラ以上の大物への挑戦だった。様々な失敗を繰り返し、結局、締切の日の朝に完成。受付時間10分前に到着し、無事提出。
苦労のセンターストーン

 提出後、ようやく遅い朝食を東京駅の地下で取った時、緊張から解放されたのか、パスタを食べながら思わず知らず涙がこぼれてきた。人事を尽くして天命を待つ気分。もう1つの用事を終えて、夜遅く帰宅。クレンジングしたあと、洗顔フォームが…あれ、泡立たない?ン、何かひりひりする?と思ったら、歯磨きで顔を洗っていました。もう真っ白だったんでしょうね。

 すっかり出し切ってしまうと、心の奥から「描きたい」気持ちが湧いてくる。頭も心もいっぱいいっぱいでこぼれそうになっていると、新しいものが入ってきたり出てきたり出来ないんですよね。8月は絵描きの私に戻ります。とりあえずは、しばらく絵のために動かせなかった手を使って、色々ラフを描いています。ちょっと仮着彩して暑中お見舞い代わりです。

 絵描きの私、お休みだったかというと、実は6/11-22に開催された版画の公募展「板院展」に初出品し、1点が入選、2枚組みの1点に新人賞をいただいておりました。4月の2人展で額装展示はしていませんでしたが、受賞作は会場に置いてあったポートフォリオの中の「Baroque Angel&Gothic Angel」です。新しい作品ではなかったので、ご報告が後になりました。妹は昨年の新人賞、今年は院友推挙。姉妹で続けて賞をいただけたなんて、考えてみるとすごいですね。しかも、一般の美術誌「美術の窓」8月号の公募展の362ページに写真入りで取り上げていただきました。機会があったらご覧下さいね。というわけで、こっそり新人賞狙いの今年です。絵も初心に返って、こうしたテイストで…

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