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■ESSAY :March 2000

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高田先生の「気まぐれ更新日記」です。

<“野明”の気持ちで‥‥> Date : 2001.12.26

このところ、毎日の大半を炬燵で過ごしています。朝方などは足元が冷えるので、仕事場でちゃんと机に向かおうと思っても、ついつい炬燵に仕事を持ち込み、靴下を脱いだ足の裏で猫の背中をなでながらラフスケッチを描いています。何日もかけて気分を、あの海辺に、潮風の匂いのする湾岸地帯に運び、自分の心の中にいる“野明”を呼び出しています。

‥‥で、こんな感じでいこうかなぁと、ラフを決め下描きをしたところで、デザイン事務所のNさんからの電話に応え、ラフをファックスすると、なんと出ちゃったんですね、年末のこの時期にリテークが!ほぼ2日分の作業がパァになっちゃいました。リテークの理由もわかるし、無駄な抵抗はしませんが、よりによって「明□家サ▽タ」を見ながらリテークになった絵を描くクリスマスイヴになろうとは‥‥でも、これくらいじゃ全然TVで取り上げてもらえる不幸じゃないですね。直した絵はより良いものになったと思いますし。

ただ、この後恐ろしいのは、今年中にこの絵の完成までを撮影するスケジュールになっていることです。スチルとムービーで画集付属のDVDに収録される予定。手描きでイラストを描きたい人には、是非ご覧になっていただきたいと思います。オーソドックスですが、基本に忠実に描いているつもりです。「MADOKA」の表紙の描き方よりも、テクスチャーを加えるプロセスが多くなっている分、時間もかかりそうです。今年はありとあらゆる年末年始の行事をすっとばして、3月発売予定の画集「now or never -PATLABOR COMPLETE ILLUSTRATION WORKS」の表紙となるこの絵の完成に全力です。

 ぴえろの日記も更新しておきましたが、これがたぶん今年最後のエッセイ。「スペイン日記」の完結は来年に持ち越しになってしまいそうです。風邪で寝込んだ日々を貯蓄しておいて、引き出して使えたらどんなに良いだろうと、あり得ない夢に浸っている暇もありませんが、気分は意外に切迫してこないのは困りもの。これが炬燵のぬくもりの魔力でしょうか。それでは、皆さん良いお年を‥‥

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